はじめに

寒い季節になると、外出時に欠かせない「マフラー」。

首元をしっかり温めることで風邪予防や冷え対策にもなり、冬の必需品といえるアイテムです。

ところが、「マフラーをつけているのに肩がこる」「首が重い」と感じたことはありませんか?

実は、マフラーの使い方によっては、かえって肩こりを悪化させてしまうことがあるのです。

この記事では、マフラーで起こる肩こりの原因と、今日からできる正しい使い方・セルフケア法を詳しく解説します。

1.なぜマフラーで肩がこるの?その原因とは

マフラーは首を温めて血行を促すため、本来なら肩こりの予防になるはず。

しかし、巻き方や素材を間違えると、かえって筋肉が緊張してしまうことがあります。

1-1.  重たいマフラーで首・肩に負担がかかる

厚手のマフラーや大判のストールなど、重さのあるものを長時間つけていると、

その重みが首や肩に直接かかり、筋肉が疲労してしまいます。

特に肩から首にかけて広がる「僧帽筋(そうぼうきん)」という筋肉は、頭の重さも支えているため、わずかな負担でもコリを感じやすい部位です。

長時間の着用によってこの筋肉が緊張すると、血流が悪くなり、冷えやだるさを感じやすくなります。

1-2. きつく巻きすぎて首まわりがこわばる

「寒いからしっかり巻こう」とマフラーを何重にも巻くと、首の動きが制限されてしまい、筋肉がこわばります。

また、首まわりを強く圧迫することで血流が滞り、肩こりだけでなく頭痛やめまいを引き起こすこともあります。

とくに、スマホやパソコンを長時間使う方は、前かがみ姿勢で首にかかる負担が増しているため要注意。

そこにマフラーの締めつけが加わると、コリが慢性化しやすくなります。

1-3. 室内外の温度差で血行が乱れる

外ではマフラーで首を温め、室内では暖房の効いた環境に入る――このような急な温度変化は、自律神経を乱す原因になります。

自律神経が乱れると血管の収縮・拡張がスムーズに行われず、肩や首の筋肉へ酸素や栄養が届きにくくなり、コリを感じやすくなります。

冬場は「温めすぎ」「冷やしすぎ」のどちらも注意が必要です。

2.マフラー肩こりを防ぐ!正しい使い方と選び方

マフラー肩こりを予防するためには、「素材」「巻き方」「使うタイミング」を見直すことがポイントです。

2-1. 軽くて柔らかい素材を選ぶ

マフラーの重みを軽減するだけで、首や肩への負担は大きく減ります。

おすすめは以下の素材です👇

  • カシミヤ:軽くて保温性が高い
  • ウール混フリース:ふんわりして肌あたりが優しい
  • シルク混素材:保湿性があり、首の乾燥対策にも◎

見た目のボリュームよりも、軽さと通気性を重視して選びましょう。

2-2. 首を締めつけない“ゆる巻き”を意識

マフラーは「首元にすき間をつくる」ように巻くのがポイント。

目安としては、指が2本入るくらいの余裕を持たせると良いでしょう。

きつく巻きすぎると、筋肉の緊張や血流悪化の原因になります。

外を歩くときはしっかり巻いても、屋内に入ったら少しゆるめる・外す習慣をつけるだけでも、肩こり予防になります。

2-3. 濡れたマフラーは使わない

雪や雨で濡れたマフラーをそのままつけていると、乾くときに首元の熱を奪って冷えを引き起こします。

冷えは筋肉の硬直を促すため、肩こりを悪化させる大きな要因です。

帰宅後は早めにマフラーを乾かし、常に清潔で乾いた状態を保ちましょう。

2-4. 室内ではできるだけ外す

屋内に入ってもマフラーをつけっぱなしにしていると、体が「温度差ストレス」を感じやすくなります。

暖房の効いた室内では一度外して首をリラックスさせることが大切。その際、首や肩を軽く回すだけでも血流が促進され、コリの予防になります。

3.マフラー肩こりに効くツボケア5選

マフラーによる肩こりをやわらげるには、自宅でできる「ツボ押し」も効果的です。

特別な道具は必要なく、手のひらや指を使って気軽に行えます。

3-1. 風池(ふうち)

場所:後頭部の髪の生え際、耳の後ろのくぼみにあります。

効果:首のこわばり、眼精疲労、頭痛にも効果的。

3-2. 肩井(けんせい)

場所:首を前に倒したとき、首の付け根と肩先の中間あたり。

効果:肩全体の血行促進、肩こりや重だるさの改善。

3-3. 天柱(てんちゅう)

場所:後頭部の髪の生え際、首の中央の両外側にある太い筋の外側。

効果:首のコリ・冷え性・自律神経の乱れにも◎

3-4.  合谷(ごうこく)

場所:手の甲側、親指と人差し指の骨が交わる部分のくぼみ。

効果:全身の緊張をやわらげ、肩や首の疲れを軽減。

3-5. 曲池(きょくち)

場所:ひじを曲げたときにできるシワの端。

効果:冷えやだるさの改善、血流促進に◎

4.温め+ツボ押しでさらにリラックス効果UP!

ツボ押しをする前に、蒸しタオルやカイロで首元を温めると、さらに効果が高まります。

温めることで血管が拡張し、筋肉がゆるんでツボ刺激が浸透しやすくなります。

目安は「心地よく温かい」と感じる40℃前後。

5〜10分ほど温めたあとにツボ押しを行うのがベストです。

5.まとめ

マフラーは「温めすぎず、締めすぎず」がコツ!!

マフラーは冬の冷えから体を守る大切なアイテムですが、使い方を間違えると肩こりや頭痛の原因にもなります。

もう一度ポイントをおさらいしましょう👇

✅ 重すぎないマフラーを選ぶ

✅ 首を締めつけない“ゆる巻き”を意識

✅ 濡れたまま使わない

✅ 室内では外してリラックス

✅ ツボ押し+温めで血流を促進

これらを意識するだけで、冬の肩こりはぐっと軽くなります。 寒さ対策をしながら、心地よい首元ケアで快適な冬を過ごしましょう。