はじめに
「雨の日や天気が崩れる前に頭が痛い」
そんな経験を持つ方は少なくありません。実はこの現象、気圧の変化によって自律神経が乱れることが大きな原因です。
本記事では、
- 気圧で頭痛が起こる仕組み
- なぜ自律神経が乱れるのか
- 頭痛を和らげるツボ(7選)
- ツボ以外でできるセルフケア
を分かりやすく解説します。
1. 気圧と頭痛の関係
1-1. 気圧低下が体に与える影響
低気圧が近づくと、体にかかる空気の圧力が下がり、血管が広がりやすくなります。
その結果、脳の血管が拡張して神経を刺激し、頭痛を引き起こします。
1-2. 内耳と自律神経の関係
内耳は気圧の変化を感知するセンサーのような役割を持ちます。
気圧差を感知すると脳に信号が送られ、自律神経の働きが乱れて頭痛やめまいの原因になります。
1-3. 天気痛・気象病
気圧の変化に伴って頭痛や倦怠感が出ることを「天気痛」「気象病」と呼びます。特に女性や片頭痛持ちの人に多いといわれています。
2. なぜ自律神経が乱れるのか
2-1. 自律神経の役割

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」のバランスで成り立ち、血流・体温・内臓の働きを自動で調整しています。
2-2. 気圧変化が自律神経を乱す仕組み
低気圧 → 酸素が薄いと体が感じる → 「ストレス」と認識 → 交感神経が優位に → 血管収縮や拡張が不安定になる → 頭痛やだるさが出る
2-3. 生活習慣による影響
- 睡眠不足
- 運動不足
- ストレスの蓄積
- スマホやPCでの自律神経疲労
これらの要因も合わさると、気圧の影響が強く出やすくなります。
3. 気圧頭痛を和らげるツボ
ここからは、頭痛や自律神経の乱れに有効とされるツボを紹介します。
3-1. 合谷(ごうこく)
- 場所:手の甲、親指と人差し指の骨が交わるくぼみ
- 効果:頭痛・肩こり・眼精疲労
- 押し方:反対の手で30秒〜1分、心地よい強さで押す

3-2. 風池(ふうち)
- 場所:後頭部の髪の生え際、首の両側のくぼみ
- 効果:片頭痛・首こり・めまい
- 押し方:親指で頭の中心に向かってゆっくり押す

3-3. 太衝(たいしょう)
- 場所:足の甲、親指と人差し指の骨が交わる手前のくぼみ
- 効果:ストレス・自律神経の安定
- 押し方:10秒押して離すを繰り返す

3-4. 百会(ひゃくえ)
- 場所:頭のてっぺん、両耳と鼻の延長線が交わる点
- 効果:自律神経を整える、ストレス・不眠・頭痛
- 押し方:中指で軽く5秒ほど押し、ゆっくり離す

3-5. 内関(ないかん)
- 場所:手首の内側、手首のしわから指3本分下の中央
- 効果:自律神経を整える、胃の不快感、乗り物酔い
- 押し方:親指で軽く押しながら呼吸を整える

3-6. 太陽(たいよう)
- 場所:こめかみの少し外側、へこんだ部分
- 効果:片頭痛・目の疲れ・ストレス緩和
- 押し方:両手の中指で円を描くようにやさしくマッサージ

3-7. 天柱(てんちゅう)
- 場所:後頭部の髪の生え際、首の太い筋肉の外側のくぼみ
- 効果:首こり・肩こり・自律神経の乱れ
- 押し方:両手の親指で下から上へ持ち上げるように押す

4. ツボ以外でできるセルフケア
4-1. 水分補給
血流をスムーズにするため、こまめに水を飲むことが頭痛予防につながります。
4-2. 規則正しい生活
- 朝日を浴びる
- 睡眠時間を一定に保つ
- 軽い運動を続ける
4-3. 耳マッサージ
耳を軽く回す・引っ張るなどで、内耳の血流を改善し気圧の影響を和らげます。
まとめ
- 気圧の変化は血管と内耳に影響し、自律神経を乱して頭痛を引き起こす
- 自律神経の乱れは、生活習慣の乱れやストレスによっても悪化する
- 頭痛を和らげるツボは「合谷・風池・太衝・百会・内関・太陽・天柱」
- ツボ押しに加えて、水分補給・睡眠・耳マッサージを取り入れると効果的
気圧による頭痛は、血管の拡張や自律神経の乱れが大きな原因です。
しかし、日常生活にちょっとした工夫を取り入れることで予防や緩和が可能です。
ツボを活用することで、自律神経のバランスを整え、頭痛を軽減するセルフケアができます。
「今日は雨だから体調が悪い…」と諦める前に、ぜひツボ押しを取り入れてみてください。
「天気は変えられないけれど、自分の体は整えられる」 日々のセルフケアで、気圧に負けない体をつくっていきましょう。