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梅雨明けが例年よりも早く、危険な暑さが続く日々ですがお身体の調子はいががでしょうか?
夏の暑い時期に調子が悪いと、なんでも『夏バテ』の言葉で済ませてしまいがち。
しかし、東洋医学では『夏バテ』にも種類があり、一人ひとりそれに応じて症状が違ってきます。
今回は夏バテの種類と、効果的なツボについてお教えします。
夏バテの種類
東洋医学では、夏バテの種類として代表的なものが2種類あります。
1.脾虚湿因(ひきょしついん)
脾虚湿因(ひきょしついん)とは、胃腸の消化機能が低下することにより、尿や汗で体の悪いものがうまく外に出せなくなることです。
主な症状としては、
- 身体の重だるさによって手足に力が入りにくいように感じる
- 肉体疲労や精神疲労によって身重感が強くなる
- 喉が渇いている感じがしても水分を飲みたくない
- 疲労感や精神的な無力感を覚える
- 飲食不振、下痢のような症状
このような症状が特徴です。
2.暑熱傷気(しょねつしょうき)
暑熱傷気(しょねつしょうき)とは、暑さや湿気などの外気(東洋医学では邪気と言う)が体に入り込むことで「気」を傷つけて体調が悪くなることです。
主な症状としては、
- 梅雨時や夏季の蒸し暑い時期に発熱する
- 大量に汗をかく
- 少しの作業だけでも、疲れを感じ
- 喉が渇いてしまい水分を大量に摂取する
- 顔全体が赤くなり、その後に疲労無力感
- 息切れなど明らかに身体が弱っている
このような症状が特徴です。
※東洋医学でいう「熱症状」には上記の症状のほかに、
・喉は渇くがあまり水分を取らない
・頬の部分だけ赤くなる
・午後になると発熱を起こす
・寝汗
などの症状を呈することもある
夏バテに有効なツボ
脾虚湿因の症状に効くツボ
1.足三里(あしさんり)
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ツボに興味がある人は一度は耳にしたことがあるツボ。
胃腸を整える作用があります。
2.陰陵泉(いんりょうせん)
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体の重だるさに効くツボ。
膝の痛みや腫れにも効果的です。
3.脾兪(ひゆ)
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背中にあるツボで、消化器系の不調全般に有効です。
4.中脘(ちゅうかん)
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お腹にあるツボ。
身体の正中線上で、直下には胃があるため胃腸の不調に有効です。
暑熱傷気の症状に効くツボ
1.太渓(たいけい)
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内くるぶしとアキレス腱との間にあるツボ。
身体の冷えや足首周囲の痛みに有効。
2.委中(いちゅう)
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膝の裏にあるツボ。
ギックリ腰や腰痛の際に使わるツボですが、消化器系の症状(特に胃に関わる疾患)でも有効なツボです。
3.曲沢(きょくたく)
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肘の内側にあるツボ。
動悸や息切れ、肘の痛みに有効。
4.大椎(だいつい)
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首の後ろにあるツボ。
免疫力を上げる効果があり、喘息の時にも用いられる。
5.気海(きかい)
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身体の気が集まるという意味を持ち、元気がない、やる気が起きないなど全身倦怠感の症状に有効。
ツボ押しのやり方
ツボの場所がわかったところで、早速ツボ押しをしてみましょう。
ツボ押しのポイント
●ツボ押しは1日1回を目安にしましょう(やりすぎても逆効果です)
●押すときは5秒×5回押しましょう
●押す強さは、押して心地の良い強さ~少し響く程度の強さにしましょう
●正中線(体の真ん中)以外のツボは左右で2つあるので、どちらも押しましょう
●効果的なツボが複数ある場合は全部押しても問題ありません
お灸をするとより効果的です
市販の「せんねん灸」などを使えば、適度な刺激を効果的にツボに与えることができます。
お灸は毎日やっても問題はありません。
(※皮膚のコンディションが悪く火傷してしまった場合は中止してください)
まとめ
今回は「夏バテ」について東洋医学の観点でのお話をさせていただきました。
まだまだ暑い日が続きます。
厳しい夏の暑さの中でも体調を崩さないよう、ツボ押しをして乗り越えましょう。